6月11日 みなくち子どもの森で自然観察会をしました
2014年06月12日
梅雨らしくどんよりしたお空の下
三組の母子での自然観察会でした。
前回、5月30日の自然観察会で満開だったエゴノキの花ですが
この日観察すると
めしべを残して落ちていました。
めしべの中には、種が入っているそうです。
葉っぱのゆりかご、オトシブミもたくさんありました。
誰が作ったのかな?
エゴノキの枝をゆすって、傘で受け止めます。
残念ながら捕まえることはできませんでしたが、
ゆりかごの主は
エゴツルクビオトシブミという昆虫です。
エゴツルクビオトシブミは、エゴノキだけにたまごを産み付けるそうで
エゴノキがあることで存在できる昆虫なんですって。
さらに、エゴツルクビオトシブミに寄生する昆虫などもいるそうで…
生態系のバランスを目の当たりにしました。
「次は、体験農場へ行きます!」
という指導員さんの言葉に
「はいっ!」
と元気よく返事するAくん。
「ぼくはおたまじゃくし触る!」
と、やりたいことを宣言するRくん。
指導員さんを追い抜いて、走って行きました。
後ろに取り残されたお母さんたち…
去年とは逆の立場になってるー!
指導員さんが教えてくださることをみずから吸収し
積極的にやりたいことを見つけるすがたは
去年には見られなかったものです。
ちゃんと、子どもたちの心に、自然のわくわくが根付いているんやなぁ。
こういう時に、続けてきてよかったーってしみじみ思います。
さて、体験農場では、池に住む生き物の観察が始まりました。
初夏の池には、
おたまじゃくし、ドジョウ、ザリガニ、メダカ
それからトンボの赤ちゃん、ヤゴがいました。
おたまじゃくしに生えた小さな足や、
お腹のうずまき模様もちゃんと観察しました。
田んぼのあぜ道には、こんなカラフルな生き物。
キアゲハの幼虫です。
指で触るとオレンジのツノがにょきり!
大好きなセリの葉っぱのお食事中でした。
私はパセリの葉っぱを食べているのを見たことがあります。
ミカンの葉っぱも好きなんですって。
ちょっとクセのある味が好きなんかなー!?
空き地や河原に生い茂る、大きな葉っぱのついたツル植物。
葛です。
はびこるとやっかいな植物ですが、こんなに楽しい活用法がありました。
その①
三枚でひとつの葛、どんな風についてたかな?
葉っぱのパズルです。
その②
パン食い競争ならぬ、葉っぱとり競争!
その③
残ったツルで、大縄跳びです。
その④
軽くにぎったグーの手に葉っぱを乗せて、反対の手でパチンと叩くとめっちゃいい音!
コツをつかむのが難しく、お母さんたちは撃沈…
昔は、葛の繊維で糸を紡いだそうです。
草木染めにも使えますね。
いつか根っこを掘り起こして、葛粉を作ってみたいな!
活用されなくなったから、
どんどんはびこるようになって、邪魔者あつかいされちゃうんですね。
ただの風景だった自然が、
いきいきとしたすがたでわたしたちの前に現れてきます。
自然観察会は、子どもとお母さんにとって、とっても大切な時間です。
最後はお楽しみの絵本の時間。
梅雨空にぴったりのおはなしでした。
『ゆうだちのともだち』
Posted by こりすの会 at 16:02│Comments(0)
│自然観察会